花色えんぴつ

30代、独女

はてなからメールが来たので

震災から10年ですね。

私も太平洋沿岸で生まれ育ちましたが、九州なので、あの日は被害はなく

ただ呆然と、テレビを見つめていました。


行方不明の方が、まだ2,000人いるそうですね。

まだ2,000人を待っている人たちがいて

探している人がいて、全然

何も終わってない人がいますが

時は無常で、コロナやオリンピックと

世の中は目まぐるしく変わるのです。


私は、たぶん

遺体を目にしてやっと、心の蹴りがつくと思うのです。かけらでも。

人の心はそんな衝撃の中、整理がつくものだと思っています。


悲しい現実ですが、その瞬間がこれから生きなくてはいけないとき、とても大切なことになると思うのです。

行方不明のまま、ずっとだと

消化する、ということはできないと思うのです。絶望が現実にならないまま

探して見つけてあげたいのに見つけられないまま

探してるのにあまりに広くて大きな自然の中で無力を痛感してしまって


自分の元で、という思いのまま、10年が経つのは

流されてしまった人も、残された人にもとても過酷なことではないでしょうか。

何かできることはないのですが、そんな人たちが何千人もいることを

命の尊さとともに忘れてはいけないと思うのです。

そして、それに尽力している人がいることも。


一人でも多く

行方不明の方が元の居場所へ戻れることを祈っています。